今夜はタイからのお客様との接待であった。大学と連携をしてもらった関係で、これから交流が色々と始まる。夏には初めて私もタイに行くことになりそうだ。未開拓の国、新たなる土地に足を踏み入れることは、たまらなく面白い。できるのであれば、世界をずっと歩き回っていたいくらいに、様々な国や場所に興味がありすぎる自分だ。そもそも役者を目指したのは、そこがモチベーションだと思っている。自分だけの人生では経験できないことを、役柄ではさせてもらえる。あたかもそれが自分の実体験かのように。「もし私がその状況にいたら」と想像し、それに対して表現できることは面白い。このような体験ができることはありがたい。
舞台は世界である。日本だけではない。ワールドクラスで物事を考えよということを幼少の頃から師匠に教えられた。まだまだ極めたとは言えないし、残りの人生の中で、何を極められるかは定かではない。歴史に残る何かを一つでもなしえたのであれば、それだけでいいのであろう。たとえそれが出来なかったとしても、そこにチャレンジをしたという人生を送りたいと思っている。まだまだ小さいレベルではあるが、今までになかった物事を生み出すことを少しはできたこともある。
やりたいことや行ってみたい場所は山ほどある。しかし、なんのために生きるということは未だにわかっているようで、わかっていない気もするし、そんなことを考えなくてもいいのかもしれない。わかっていることは自分は天才ではないということだ。凡人であるなりに、何かをなし得るために、日々の努力は欠かすことはできないのであろう。
大きく見ると平凡な人生なのかもしれないが、少なくとも、それも面白く生きようとしたいものだ。