だんだんと50歳が近づいてきている。
年齢を重ねるごとに、情熱を持ち続けることの価値を感じることが増えてきた。若い頃は「情熱」という言葉はどこか漠然としていて、日々の忙しさや目の前の課題に追われているうちに、自然と消耗していくものだと思っていた。しかし、人生の中盤やそれ以降になって改めて気づくのは、情熱こそが自分らしく生きる力の源泉であり、人生を彩るエネルギーそのものだということである。
「年を取ると情熱は薄れていく」と考える人もいるかもしれないが、それは必ずしも正しくない。むしろ、経験を重ねたからこそ持てる情熱や、新たに芽生える興味・関心があるはずである。
いくつになっても情熱を持ち続けるにはどうすればよいのか。まず、新しいことに挑戦する好奇心を忘れないことが大切である。本を読んだり、旅行をしたり、知らない分野に一歩踏み込んでみることで、心が動き出す瞬間を見つけることができる。また、達成可能な小さな目標を持つことも重要である。毎日筋トレするとか、活字を必ず読むといった小さな成功体験が情熱をさらに燃え上がらせる。
さらに、同じ興味を持つ仲間と情熱を共有することで、孤独感を減らし、モチベーションを高めることができる。趣味のサークルやオンラインコミュニティなどを活用するのも良い方法である。そして、若い頃の失敗や成功を振り返り、それを未来の情熱の礎として活かすことも大切である。あの時の挑戦が今の自分を支えていると気づけば、新たなチャレンジへの勇気が湧いてくる。
情熱を燃やし続けることが、自分自身を活かす最高の方法である。自分の中に眠る情熱の種を見つけ、大切に育てていきたいものである。幸いにも僕には演劇というものがある。ありがたいことだ。