冬の冷たさが肌を刺すような一日だった。桜は満開を迎えているのに、容赦ない風が吹きつけ、長時間の花見には厳しいコンディション。それでも春の訪れを感じさせる淡い花びらが、風に舞いながら空を彩っていた。
本日は佐賀城本丸歴史館での歴史寸劇の出演日。春休みということもあり、佐賀城には県内外から多くの観光客が訪れていた。歴史寸劇を初めて観る方も多く、彼らの目に映る舞台の一瞬一瞬が、新たな歴史との出会いとなるのが嬉しかった。観客の笑顔や真剣な表情を目の当たりにし、我々の演じる物語が確かに届いていることを実感した。楽しい時間を共有できたことに、心から感謝したい。
佐賀城での3週連続の出演、そして2月から続いた本番ラッシュも、今日でひと区切りとなった。1週間の小休止を挟み、また新たな舞台へと向かうことになるが、束の間の休息が英気を養う時間となるだろう。
夕方からはTMCのレッスン。今年度最後のレッスンとなった今日も、創作の課題は難しかった。しかし、メンバーは知恵を絞り、果敢に挑戦する姿勢を見せてくれた。彼らの取り組む姿には、「できるかどうか」ではなく「どうすればできるか」を考え抜く力が宿っている。学びの場が、互いに成長を促し合う場になっていることが、何よりも誇らしい。
朝から晩まで濃密な一日。だが、皆さんの優しさ、情熱やエネルギーに触れたことで、また新たな一週間を頑張ろうという気持ちが湧いてきた。