何かが違う。
ずっとそう思っていたのに、何も変わらなかったのは、きっとどこかで、自分をごまかしていたから。
本当は、もっと自由に生きたかった。
でもそれを認めてしまったら、何かが壊れてしまいそうで、ずっと蓋をしていた。
だけど今、ようやくその蓋を開けてもいい気がしている。
正直になった瞬間、世界が動きはじめた。
誰かの期待に応えようとしていた日々の中で、自分の声に耳をすませてみた。
それは確かに私の声だった。
その瞬間から、何かが変わり始めた。
空気が軽くなって、目の前の景色が少し違って見えた。
止まっていたはずの時間が、静かに動き出していた。
扉は、自分の心に従ったときに開く。
必要だったのは、自分に嘘をつかないこと。
たったそれだけのことで、少しずつ、でも確実に、景色が変わっていく。
私は、私を生きる。