何事も、感情で動いてはいけない。
どんなに心が揺れても、冷静さを保つこと。それが、自分を守る術であり、歩みを止めないための知恵でもある。
メンタルを鍛えるというのは、派手なことではない。
小さな波風に揺れた時、すぐに反応しないこと。誰かに否定された時に、自分の価値まで見失わないこと。
そうやって、淡々と、粛々と、日々を積み重ねていく。
いい時もあれば、悪い時もある。
誰かに褒められる日もあれば、誰にも認められない日もある。
天気のように、人生もまた移ろうものだと、そんな風に思っていた方が、心はずっと静かでいられる。
だけど、それを本当に実践するのは、難しい。
怒りに震えそうな時、悲しみに沈みそうな時、嬉しさに舞い上がりそうな時、
そんな瞬間にこそ、自分がどこまで「自分」でいられるかが問われる。
だからこそ、自分はいつも「試されている」のだと思うようにしている。
外の世界ではなく、自分自身に。
そして気づく。
感情で動いてしまえば、判断を誤ることもある。
勢いで口に出した言葉は戻らず、一瞬の怒りは長い後悔を生む。
だから、すこし距離を置いて、自分を俯瞰することが大切なのだ。
誰かに言いたいことがあっても、いったん飲み込む。
自分が動揺していると感じたら、一歩、引く。
冷静になる時間を持つ。それだけで、救われる未来がある。
そうやって、今日もまた、自分をトレーニングしながら生きていく。
激しく燃え上がる火ではなく、静かに灯る明かりのように。
ブレずに、騒がず、ただ前へ。
そういう生き方を、私は選びたいと思っている。