僕は、スヌーピーが好きだ。
その理由は、ただキャラクターが「かわいい」から、というだけではない。もちろん、丸い背中で屋根の上に寝そべる姿や、空想にふけるそのユーモアも魅力的だ。けれど、本当に惹かれているのは、彼の背後にある“言葉”だ。
スヌーピーを生み出したチャールズ・M・シュルツは、ユーモアの中にさりげなく人生の真理を滑り込ませる名手だった。彼の漫画「ピーナッツ」は、子ども向けのようでいて、むしろ大人になってからこそ沁みてくる。
今日、SNSで偶然目にした言葉がある。
“We only live once, Snoopy.”(人生は一度きりだよ、スヌーピー)
というチャーリー・ブラウンのつぶやきに、スヌーピーは即座にこう返す。
“Wrong! We only die once. We live every day!”
(ちがうよ。死ぬのは一度だけ。ぼくらは毎日生きているんだ)
名言すぎる!!!このやり取りを見た瞬間、胸の奥がふっと軽くなった気がした。
「人生は一度きり」だなんて、よく言われる。だから焦ったり、不安になったりもする。でも「毎日が生きている時間なんだ」って思うと、急に目の前の一日が愛おしく感じられる。
毎日が、本番なんだ。
毎日が、生きるっていうことそのものなんだ。
いつか一度きりの「死」がやってくるとしても、それまでの「生」は、何度も、何度でも、繰り返されている。そう思えば、まだまだやれる気がする。まだ叶えたい夢もあるし、見たい景色も、話したい人も、たくさんある。
シュルツが、スヌーピーの口を借りて届けてくれる言葉は、今日も僕を生かしてくれる。ただのキャラクターのはずなのに、なぜだか、友達のような、先輩のような、時には自分自身のような存在だ。
きっと、明日もまた、僕は生きている。スヌーピーと一緒に、何かにわくわくしながら、一日を歩いているはずだ。