気配だけを胸に

明日の新月を待つ今夜、
空はひっそりと息を潜めている。
まだ始まっていないのに、
心のどこかで、ひとつの季節がそっと終わり、
また別の季節が静かに芽を出す気配がする。

願いごとを書く紙は、まだ白いまま。
触れれば消えてしまいそうな想いが、胸の奥で
ゆっくりと波のように満ちたり引いたりしている。

巳の日の力が、
明日の新月と重なれば、
何かがふっと軽くなるような予感だけを
確かに感じている。

そして、水星の逆行が終わる頃、
風向きが静かに変わると信じている。
それは大きな奇跡ではなく、
ただ、そっと心に触れるような小さな知らせかもしれない。

今夜はまだ、動かない。
空の深さと、自分の静けさが
同じリズムで揺れているのを感じながら、
新しい始まりの気配だけを胸に抱いて眠りたい。

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