柔らかな静けさを

言葉はそっと手を離れ、
空の端に溶けていく光のように漂う。

胸の奥で風がそよぎ、
不安の影をさらりと撫でては通り過ぎる。
期待も希望も、色を変えながら混ざり合い、
静かな波紋となって広がっていく。

目に見えない空間の隅々で、
小さな光が瞬き、道を示すように揺れる。
触れられなくても、その存在を感じ、
心は知らぬ間にそっと呼吸を整える。

風は時折、ざわめきを運び、
胸の奥で重なった波を揺らすけれど、
やがてそれも柔らかく溶け、
静寂の中に溶け込んでいく。

光は薄く、でも確かに伸び、
空間に漂う言葉の痕跡を照らす。
心はその光に導かれ、
揺れる波も、流れる風も、
ただひとときの通り道だったと知る。

そして、世界の広がりの中で、
胸の奥の波はそっと落ち着き、
光と風と空間に包まれながら、
柔らかな静けさを手にするだろう。

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