仕事をすること

みなさん、

こんばんは。私はブログを毎日書くことのチャレンジを続けています。どんなに慌ただしい1日でも、その日に感じたことや思ったことは、その時にしか生まれてきません。その瞬間に生まれるものを大切にしたいというのは、そもそも演劇の醍醐味でもあります。

そんなことを考えていたら、18歳の時に演劇に出会った自分を思い出しました。たまたま大学で受講した教養科目としての演劇入門の授業でした。後に私の師匠となる教授が教えていて、いつか自分もあの場所に立つことと、役者や演出家として活躍することに憧れを抱きました。僕の師匠も演出家でもあり俳優でもあります。彼が演出する芝居にも出たことがあります。そんな師匠に、演劇の世界を見せてもらいました。自分が人生をかけてやることにやっと出会えたと思えました。

それから約26年後も、その気持ちはブレたことがありません。ずっと何があろうとも演劇をやってきています。

演劇を母国語ではない英語でやるということを、当時は無謀だと思いました。オーディションに受からない挫折を何度も味わいました。それでも、やりたかった。とにかく舞台に立ちたかった。少しずつ、それができるようになり、仲間たちが増えてきました。そんな仲間達と一緒に自分が考える芝居を作りたいと思い始め、演出を始めました。

つまり夢は叶っています。それがどんな形であろうと演劇はできていて、そこには心から信頼できる仲間達がいます。日々、大変なこともあるし、弱音は吐くし、ひーひー言ってるし、期限にいつも追われて忙しいです。だけど、演劇をすることと大学の先生をすることの2つの夢が叶っていることの幸せを実感しています。

今夜は、6月8日・9日に向けての「さがドラマスクール」の稽古でした。少しずつ形になってきています。演出をする身としては、どうなるか頭の中でイメージできていても実際は他者と作り上げるので、少し違うものができていきます。そのコラボレーションに可能性と難しさが存在します。ある程度は、どんなものができるかわかっているけど、本番という瞬間にしか生まれてこないものが演劇作品というものです。

「夢を捨てて、自分を捨てて、それで働いたって楽しくないじゃないですか!」 というセリフにハッとさせられました。

役者の一人が突然、そのセリフのあたりで感極まって涙を流していました。「どうしたの?」と聞いたら、「わかりません」と言っていました。稽古を重ねていく中で、やっと自分の感情を使って芝居ができる瞬間にたどり着いたのでしょう。

「夢が叶った人も、叶わなかった人も、絶対に何かにはなれるんです。」

みなさんも、何かにはなれる、なっていて、きっと素敵な仕事をしているでしょう。本番まで残り1ヶ月をきりましたが、見に来てくださるお客様が、今されているそれぞれの仕事がどれだけ意味があって、やりがいがあるのかについて、振り返ってもらえる機会にできるように頑張ります。チケットは絶賛発売中で、ありがたいことにだんだん売れてきています。3回公演で、各回50席限定ですので、お早めにお願いします。

写真は、先日、訪問した「四次元パーラーあんでるせん」です。知る人ぞ知るスポットで、予約がなかなかとれません。脳が崩壊するくらい度肝を抜かれる、異次元なショーを見ることができます。不可能を可能にする現象が目の前で起きます。目を疑います。人間はもっと不思議なパワーを持っているのではないかと改めて思える体験をさせてもらいました。興味がある方は、ぜひ電話予約をトライしてみてください。よばれているのであれば、電話がつながり予約がとれるでしょう。つながらないのは縁がないということで…。

Previous PostNext Post

Related Posts