昇る旭に望みを抱いて

みなさん、

こんばんは。今朝は5時起きでした。早起きは三文の得と言われますが、実は私があまり朝が得意ではありません。しかし、やることで追い詰められていたので起きました。すると、ご褒美が待っていました。朝焼けがあまりに美しくて、誰一人としていないこの絶景は独り占めしました。

さて、ギャップがありすぎて申し訳ないのですが、少しばかり明るくない話になりますので、ご了承下さい。今朝のニュースで少し紹介されていた「いじめ探偵」のことをご覧になった方はいらっしゃると思います。最近、いじめやそれに関係する自殺が多いなぁと感じていたのですが、やはり2017年度は、小中高におけるいじめの認知件数が過去最多だったそうです。認知されていない潜在的なものもまだまだあると思います。そして、学校や教育委員会がいくら第三者委員会を設置したとしても、本当に助けてくれないということで、「いじめ探偵」と呼ばれる人に助けを求めざるをえない現実があるそうです。

第三者委員会が調べても実態がわからないという結果で「蓋をとじる」ことが多くある中で、いじめ探偵が法律ギリギリのところで捜査をして、マスコミにも報道してもらい、調査を続けるように学校や行政に訴えかけるそうです。被害者やその保護者にとってみたら、実態がわからないから調査はもうしませんでは、納得はいかないですよね。

今度の日曜日(5月19日)の21時にNHKでドキュメンタリーが放映されます。私はこの予告の内容が紹介されているのを見ただけで、息が苦しくなりました。いじめ探偵までが出動しない限り、解決しないのだと。なんとかいじめの実態を明らかにしようと使命感をもって活動している人がいることに驚きました。

みなさん、是非この番組を見てください。そして、みんなで考えたいです。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190519

そこで、私ができることについて考えました。現在、教育者として、大学生だけではなく様々な年齢層の子どもたちと接しています。そこで、演劇や英語などを指導しているのですが、「心を育てる」ということに重きを置いています。どんな授業やレッスンやワークショップをやるときでも、いつも言っていることがあります。それは、「誰とでも一緒に何かができるようになる」ということです。誰とでも仲良くなれなんてことは不可能でしょう。仲良いとか悪いとかは関係なく、自分と考え方や価値観が違う他者と一緒に何かをしていくことが、人間としての基本だと思っているからです。教育の実践を続けていくしかないですが、大切なことをもっと伝えられるように、学び続けるしかないと思っています。

そして、私は大人として、また指導者として、誰かを傷つけるような発言をしないことを、いつも念頭に置いています。時より見る大人によるSNSでの攻撃的な発言に落胆してしまいます。もし、私がそのようなことをしたら(やらないですが)、信用を失うでしょう。だって、私は心を育てたいのだから。感情的になって暴言をはいてしまうようなことでは失格です。

いじめをなくすには、まずは我々大人が心に傷をおわせるようなことをやめることから始めるしかないと思います。パワハラにセクハラ、誹謗中傷、マスコミによる徹底的な問い詰めなどなど、学校ではなく大人の世界でのいじめや嫌がらせがはびこっているのだから。そんな社会を見る子どもたちは、それをやっていいんだと思ってしまうのではないでしょうか。

悲しいことは日々生きていれば絶えないのかもしれません。しかし、昇る旭に望みをいただいて、一歩を踏み出すしかないです。

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