創作の時間

みなさん、

こんばんは。本日は台風が近づいていたのでイベント事はことごとくキャンセルされてましたね。幸いにも九州北部は直撃ではなかったですが、直撃となり被害を受けた中国や四国地方は大変だったようですね。テレビの報道でその様子を見て胸が痛みました。

私は身体の休息を含めて、自宅から一歩も出ずに、時より作業をしたりしていました。物事に対してゆっくりと考える時間になりました。天気が晴れだと色々と誘惑があるのですが、雨風が強い1日だったので創作日和でした。考えるということは、自分一人で自問自答を繰り返します。こんなことをやっている意味があるのか!と投げやりな考えになったり、役者たちが生き生きと表現している姿を想像してワクワクしたりしながら、何かしら形にしていきます。地味な作業です。この長い時間かけでも必ずしも良いものが出来上がるとは限りません。

実は、毎回作品を書き始めると、前回よりいいものは書けないのではないかと思うこともあります。これも前回の作品がよかっただなんてのは、おこがましい考えです。もともと天才とかいうわけでもないので、根気よく地道にゆっくりと考えて書くしかないのです。だから、生みの苦しみが存在するのは当たり前です。そんな創作の時に基本となる教えに立ち返ります。

Any idea is good idea. All you have to do is to pick one.

創作というものは本当に時間がかかるものです。どのアートの分野でもそういうものなのでしょう。だから人を感動させたりすることができる力が生まれてくるのでしょう。演劇の場合は、脚本・台本を書いた後は、稽古と演出を経て、やっとお客様の前で実現するのです。この複数の人たちが関わるプロセスの中で、お互いに創作の内容に対して気持ちが高まってきます。色々な人たちの思いが重なることは素晴らしいこともある反面、人間は感情をもった複雑な生き物なので大変なこともあるものです。それでも、演劇でしか味わうことができないものがあるから、創り続けるのだと思います。

こんな世界に魅せられた18歳の自分は、とにかく何度も何度も創作に関わって感動を味わいたいと強く思いました。毎回、同じような体験ではなく、チャレンジ、学びがあるものでした。あまりいい経験ではないと思ったことももちろんありますが、それは誰かのせいということではなく、人間たちの組み合わせによる化学反応がたまたま良い方向に進まなかったのだろうと思うようになりました。無論、自己反省はあるにしてもですね。

何かをやり続けることだけに意味があるわけではないですが、演劇の道を志してから今までずっと継続的に演劇活動ができていることに感謝です。まだ言いたいこと、伝えたいこと、書きたいこと、舞台にしてみたいことがあるので、しばらくは現役でいたいものです。

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