新しい時代へ

みなさん、

こんばんは。今日は学びがある1日でした。

少し前にSNSで見つけて申し込んでいたAPUの学長の出口治明先生の講演会に参加してきました。素晴らしいお話しでした。これこそプロの説得力のある話でした。

日本がこの30年間に成長ができなかった理由をとてもシンプルにわかりやすく提言されていました。「飯、風呂、寝る」の生活をしてきて仕事が全てと考えてきた日本人は忙しすぎて、家庭をないがしろにして、ライフワークバランスというものが存在しませんでした。学生時代に学んだことだけで、仕事で通用するわけがなく、学ぶ時間や余裕がなければ人は成長しないのは当然です。なので、私たちが目指すべき姿は「人、本、旅」であると言われていました。全く共感です。つまり学ぶことができる3つです。そして、私が大好きなことであり、これまでやってきたことであると思っています。

さらに、日本の社会を変えることに必要なのは、「女性、ダイバーシティ(多様性)、高学歴」だと言われていました。女性とダイバーシティは、やはり性別を混ぜ、国籍や民族背景を混ぜ合わせた方が、面白いクリエティブなアイデアが生まれてくることは間違いないです。高学歴とは、つまりは学び続けるということです。ダブルマスター、ダブルドクターがざらといるアメリカの企業に比べると、やはり日本ではマスターをとっている人も少ないです。

今日の講演会のテーマは「働き方改革」でしたが、効率よく生産性を高める働き方をするという考え方が基本でした。物事に制限がかかった方がより頭をひねってどうすればいいかを考える。例えば会議において部屋が1時間しか使えないとしたら、どうすればその時間内で終えることができるかを考えて会議をするはずです。そのために、資料に全員が事前に目を通すなどのことをすれば、ダラダラとやることは全くありません。

出口先生が言っていたことで、そういえばと思ったのは、日本以外の先進国では「転勤」がないということです。単身赴任などはほぼありません。アメリカでは全く聞いたことがありませんでした。転勤があるという考え方は、終身雇用が背景にあり、そのために仕事を全体的に見る必要があるというものです。終身雇用という考え方があるから組織内で転勤をさせますが、しかし転職がもっともっと一般化すれば、その意味がなくなってきます。実力主義のアメリカでは転職は普通でした。就職がゴールではなく、そこからがスタートであり、条件や状況があう自分の場所を探すのが普通でした。

何度もうんうんと頷くことができることが多かったのですが、思い返して見れば、日本が生きづらい国と感じていることの理由ばかりでした。特に男女差別や男尊女卑は日本はひどすぎます。アメリカ生活時代は、誰かが女性だから男性だからというバイアスで仕事を考えなかったです。

当たり前のことですが、新しい時代では、働き方改革はやらされているのではなく、法令や行政に頼らずに、自分たちでより働きやすい職場にしていくことが大切なのだと改めて思いました。

今日の写真も夕焼けです。空の色のグラデーションは綺麗ですね。

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