いよいよ

何のために演劇をやっているのか。そんなことを考える。時間と労力がかかり、少しばかりしかお金にはならない。それでもやる原動力になるものがある。昨日から久しぶりにホールでの仕込み、テクリハだった。

コロナ禍であるため、チケットを売っての有料公演ではなく、無観客録画配信を行うことになていて、明日はいよいよ本番を収録する。収録とは言っても、観客を入れた時と同様の舞台のクオリティで、音響さんや照明さんにはがっつり仕事をしてもらっている。コロナの影響によりイベントごとがキャンセルや延期になっているので、スタッフさんにとっては死活問題だ。今回は自己資金、補助金、助成金を駆使して、なんとかスタッフさんにお仕事を依頼することができた。

プロの技術が加わると、舞台は映えてくる。ワクワクしてくる。その舞台に立つ団員は、経験値の高いメンバーもいれば、初舞台の子もいる。いいものにしようと、みんなの力を集結させる。一つの目標に向かって駆け抜ける。たくさんの人の力をかりながら、一緒に進んでいくことがたまならく面白い。

子どもたちの成長とか、真面目な答えはいっぱいある。それらも信じているが、要は面白いからやっているのだ。思えばこの10年間、なにがあろうとも作品を創り続けてきた。それはコロナであっても止めることはできない。

さて、いよいよ明日は本番だ。華々しく、あっけなく終わっていくだのだろう。

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