満月は近い

月の光の影ができるほど明るい夜だった。深夜に稽古を終えて、空を見上げると、月に照らされた雲、そして星が見え、その美しさが心地よかった。極端に寒くもない夜にしばらく外にいたいと思う衝動に駆られたが、明日もあるので早めに帰路についた。

満月は近い。

今夜から、2月21日のイベントに向けて稽古を開始している。この仲間と過ごす時間は楽しいものだ。意見を言い合いながら、そして冗談を言い合いながら、一つの目標に向かって歩んでいく。芝居のいいところは、その都度、本番という名のゴールあることだ。その一つの旅をしては、また次の旅先を決めてあゆみ始める。旅人のような自分にとってはしっくりくる。

この1月はなんだか長く感じる。正月明けと言うのもあったのかもしれないし、大雪とか、大学入学共通テスト、緊急事態宣言とか、なんか世の中が慌ただしかったせいもあるだろう。来週はもう2月がやってくる。

2/21のイベントだけでなく、2月初旬の学会発表、2月末に企画しているワークショップ、3月はイベントが2つと撮影が1つ、3月末には出張がある。年度末のまとめをする作業、FD研修、4月のからの授業準備、などなど実はかなり濃密になっていくと思うと、ちょっとぞっとするな。いつのまにか新年度になっていそうだ。

とはいえ、自分の年間通しての生活はこんなもんだ。いつも何か追われている。けど、それでも幸せに生きているから、それでいいのだろう。やることがない方がいい人もいれば、たくさんあった方がいい人もいる。どちらも正解で不正解でもない。

濃密なスケジュールなのは、20歳ぐらいの時からちっとも変わっていないまま、もう25年がたったわけだ。あの頃、芝居の台本を複数抱えていることが本当に嬉しかった。芝居をやれる喜びに満ち溢れていたなあ。青春時代。

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