今日は、幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊の外部公演があった。公民館でお年寄りの方々を対象にし、2演目の上演とクイズをしたが、お客様の反応が非常によくて、楽しく演じさせてもらった。様々な演劇の形というものがある中で、地域に根ざす団体としては大切な活動だと改めて感じた。純粋に楽しい時間を共に過ごすことの喜び。それは当然のことのようだが、コロナがあったりして、その当たり前が当たり前でなくなってきているのかもしれないと思った。
原点回帰をした感じがした。このような初心を忘れないようにしたいものだ。
演劇ともっと浸透させていくためには、演劇を見る人とやる人を増やして、ニーズを生み出すことが必要だと思っている。大都市ではなく、地方にいても、演劇活動で日々の生業がたてられるような世の中にできないかと思っている。若い人たちにとって演劇が職業の選択の一つとならないだろうかと考えている。私が佐賀に帰ってきた12年前は、そこには程遠い感じがしていた。アメリカで演劇をやってきた自分にとって、なんでこんなにも演劇が身近なものになっていないのかと疑問を感じた。そこから少しずつだが、演劇の仕事を生み出してきて今に至る。まだまだ職業になるなんてことは夢話だが、それでも夢を語らないと実現はしていかない。
たまに今までやってきた活動を振り返り、そして次のフェーズにいくためのことを考えていかなくてはならない。マネタイズする方法をもっと考えてなくてはらない。このコロナ禍においては、幸いにも様々な形で支援をいただいているから成り立っているが、アーティストがアートで地方都市においても、食べていける手法を生み出すのは簡単なことではない。
簡単じゃないから面白いのかもしれない。
ゲームをクリアしていくようなものなのかもしれない。そして、この演劇で食べれる人がもし増えたとして、それが何になるのかと言われると、正直わからない。演劇の可能性については、しょっちゅう考えていることだし、色々と語ったり、書いたりして、実践をしているつもりだ。しかし、演劇があることで世の中がいい方向に変わっていくことの保証なんてものはない。多分良くなるだろうと思って進める研究のようなものなのかもしれない。
いずれにしても、始めないと変わらない。思いがあるだけでは足りない。だから、自分はやり続けるのだろう。
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