みんな違って大変だ

なんだかんだ言ってもみんな頑張っているのだと思う。思想が違う人がいたとしても、その人たちにも共感する仲間がいる。だから、否定はできない。けれど「なんで?」と思ってしまいながら、折り合いつけていくのが人間なのだろう。「みんな違ってみんないい」はあくまで理想的であり、現実は「みんな違って大変だ」なのだろう。

自分は変わっている人間だと認識しているが、でも、結局はみんなそうなのだと思う。どこかにこだわりがあって、そのポイントが同じ人もいれば、全く真逆の人もいる。それがあたり前だと思えるようになるには、もっと様々な人に出会おうとすることが大切だ。様々な考え方があることの免疫がつけば、ある程度のことは受け入れられるようになる。

自分はわりと受け入れられる方だと思っているが、どうしたらそのような考え方になったのかと考えてみると、それは幼少の頃から、異国の人に出会ったからではないかと思う。たまたま英語を学ぶきっかけが5歳の時からあり、そこにいた先生たちは、あらゆる人種だった。違う文化の面白さを知ることができた。好奇心旺盛になり、世界に目を向けるようになった。世界に足を運ぶようになると、ある一定のステレオタイプに当てはまる部分もあれば、そうでない人もいっぱいいることを知った。

好奇心旺盛だと欲張りになる傾向があり、いろいろなこと体験してみたいと考えていたことが演劇というものにつながることになった。役者は、あらゆる人になることを疑似体験できるものだ。「もし自分がその状況にいたら」ということをフィクションだけども、リアルに感じることができるものであり、その魅力にひかれたのだ。

自分がやってきた様々なことはつながっているのだと、振り返ってみると改めて思うが、多分、みんなも同じなのだろうと思う。

ということで、「みんな違って大変だ」な世界をどう生き抜こうかということを模索する日々なのである….。

Related Posts