おそらくオリンピックが始まってしまったから、開会式をやらないわけにはいかなかったのだろう。色々と演出のことについては意見があるだろうが、個人的には解説が一番残念に感じた。アーティストが考えて作ったことに対して「これは〇〇を表現しています」と言われると、興醒めするのは私だけだろうか。表現しているものには幅があって、それに対しての解釈は様々あるはずなのに、アートに対しての所謂「正解」を言われることが好きではない。他のことは解説してもらってかまわないのだが、表現を表現のままにしておいて欲しかった。

今回の開会式に関する一悶着について議論があがってくるのは「人間性と芸術性は分けて考えるべきか」というものである。たとえ芸術性が豊かであっても、人を傷つけたりする人が作成するアートは認めたくはないというのが私の考えだ。独特の世界観を持っているのがアーティストという変人であると思うが、その変人レベルは人に迷惑かけないものであるべきだと思う。また、どのくらいの過去であれば、更生して社会に許されるべきかという議論も様々ある。これはほんの少しのことでも、大きいこととして捉える人がいるから難しい。まあ、不倫をしたコ○ク○が、いくら更生したとしても、もはや彼らのラブソングには感動はしないと思ったりするから、やはりアートと人間性は切り離すことはできないのではないだろうか。

さて、現在、練習を重ねている「見えない演劇第2弾」は8/8(日)に開催する。今回は2本立てで、第1部は3月にやった「時の崖」(作:安部公房)、そして第2部は「桃太郎」(作:芥川龍之介)を、薩摩琵琶の北原香菜子さんとのココラボし、音(こえ)で物語の世界へ誘うイベントになっている。限定25席となっているのでお早めにどうぞ!チケットの申し込みはこちらから→ https://aoyagi-engeki.com/ticket

今夜も夕陽が綺麗で見とれていた。

Related Posts