2021年の振り返り

年末になると1年の活動の振り返りを毎年している。今年もあいかわらずブログを毎日書き続けてきた。

ちなみに昨年の振り返りブログはこちらから→ https://aoyagi-engeki.com/blog/4407.html

今年もコロナ禍における活動となってしまったが、昨年よりはリアルにお客様を入れて活動ができたと感じている。もちろんオンラインの活動も多かった。

1月〜2月にかけて、幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊が、佐賀城下新春開運ナイトウォークツアーを開催した。佐賀駅前から八幡神社の前までの道のりを案内し、ツアーの最後には八幡神社の境内では短い寸劇を披露した。寒い中ではあったが、多くのお客様にご参加いただいた。1月3日からは佐賀城本丸歴史館にて寸劇始めとなった。

2月に当初予定されていた、さがドラマスクール第11回公演「明日葉の庭」はコロナの感染が拡大したことにより、チケットが売れないという切実な状況であったため6月に延期とする苦渋の決断をした。

コロナ禍において佐賀県は、リアルとオンラインが融合した文化祭「LiveS Beyond」を開催しており、2月21日に千代田文化会館ハンギーホールにてスペシャルプログラムのリアル公演が行われた。劇団SA-GA「走れ!ハッタロス」と幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊「どがんすっと、大隈?」を上演した。

今年はオンラインの活動というものがノーマルになりつつあり、オンライン・ワークショップも複数回実施した。2月23日・27日の演劇の手法による表現ワークショップでは、オンラインだからこそ、様々な年齢層の方々に、県内外の場所から参加していただくことができた。自分としても初めてのオンラインでのワークショップを実現することができたことは自信につながった。

3月7日には新しい試みとして「見えない演劇」を薩摩琵琶奏者の北原香菜子さんとコラボレーションをするイベントを開催した。お客様にはアイマスク をしていただき、琵琶と朗読の音のみで楽しんでもらうというユニークな内容の反響はなかなか良いものであった。

3月末には、多久ミュージカルカンパニーの映像のロケ撮影を学校を借りて行い、金子みすゞの詩をもとにした音楽物語「不思議ないのち」「こだまと私」2作品を作成した。なかなかコロナ禍で出演がない中で、このようなプロジェクトを企画してくれた合唱作曲家の弓削田健介さんに感謝するばかりだ。5月に編集が完了し配信を行った。

3月28日には、賢人ジュニア第2期生の発表公演を開催することができ、初舞台を踏む子どもたちもいたのだが、堂々と演じてくれた。継続メンバーはさらに自信を持っていたように見え、成長を感じられた。しかしながら、募集をしていた第3期生ジュニアメンバーはコロナ禍の影響で集めることができなかった。

大学では3月の卒業式、4月の入学式ともにオンライン配信を担当し、授業は当初はオンラインであり、感染が落ち着いていくにつれ対面で実施しとなっていった。オンライン授業は昨年の経験があったため、さほど大きなハードルにはならなかったが、今年度から非常勤講師で出講する科目も含めて、新しく教える科目も多くあっため、新年度の始めは授業準備に追われる日々となった。学内業務ととしても、ウェブページのことやオンライン配信のことなど広報的な役目も新しく仰せつかった。11月の学園祭もライブ配信を行った。

6月5日・6日には、佐賀市のエスプラッツホールにて、さがドラマスクール第11回公演「明日葉の庭」を無事に開催することができた。2月の公演の延期から、なんとかリアルのお客様の前で公演ができたことはありがたかった。

7月10日は、大学での生涯学習センターの講座として、オンライン・ワークショップを開催した。2月に実施した経験から、オンラインでできる活動を新たに見直して実施することができた。

8月8日には、北原香菜子さんとのコラボレーション企画「見えない演劇第2弾」を開催した。2月に実施した内容とは違ったものを上演することができた。この取り組みの新たな可能性にも気づくことができた。

8月29日は、母校である東明館高校にてOBの対談イベントでパネリストとして登壇した。他4名のOB・OGの方々と教頭先生と、昔を振り返りながらたくさん楽しい話をしてきた。現役の生徒・保護者に向けて無観客の録画配信となった。

8月〜9月は、大学の集中講義やオープンキャンパス、そして後期の授業準備に追われていた。身体表現という演劇的手法による表現コミュニケーションの授業を、今年は初めて4日間を完全にオンラインで実施したことにより、オンラインによるアクティブ・ラーニングについて大きな学びを得ることができた。

9月26日は、大学の生涯学種センターの講座として「大隈重信とまちあるき」を今年も実施することができた。残暑が厳しい晴れた日となり暑かったが、昨年とは違ったルートを案内させていただき楽しかった。

10月からは一気にイベント三昧の日々が12月まで続くことになった。10月23日は第3回さが維新まつりが開催され、幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊の新作「通せんぼ」を上演した。その翌日、10月24日は佐賀上本丸歴史館定期寸劇公演9周年イベントを開催した。10月30日には今年も指導を依頼された富士中学校の文化祭での演劇の本番があり、生徒たちがのびのびと演じてくれた。

10月10日と11月14日は、さがドラマスクールとして、演劇リーディングのオンライン・ワークショップを開催した。2月と7月に実施した表現コミュニケーションのワークショップ、9月の身体表現の授業とは全く違い、今回は既存の脚本を配役を決めて読みながら演じる内容を実施した。

11月6日・7日は劇団SA-GA第3回公演「神風の詩」を旧古賀家で開催することができ、実際に佐賀で訓練を受けていた特攻隊員を題材にした作品であっためメディアにも多く取り上げられた。

佐賀が誇る名勝「九年庵」は紅葉の時期には一般開放され毎年多くの人が訪れる場所となっているが、コロナ禍のため一般開放は2年連続で中止となった。そのため、佐賀県としては紅葉の美しさを伝えるために、音楽や演劇とともに映像を作成し配信することを企画され、私演じる大隈重信も一人芝居で出演することになった。11月末の寒い朝に撮影が行われ、12月末に配信された。

12月5日には合唱作曲家の弓削田健介さんが主催した「ミュージカル県さが」プロジェクトのイベントに、多久ミュージカルカンパニーと幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊が出演させていただいた。その翌週の12月12日は、ゴスペルグループBe Flyingの5周年イベントが開催され、多久ミュージカルカンパニーも出演させていただいた。

今年の最後には、12月26日に学会の九州支部大会をホストすることになり、大会実行委員長として最後の大きな任務を無事に終えることができた。

コロナ禍の影響を受け、5月16日〜30日、8月15日〜9月12日は、幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊が佐賀城本丸歴史館で開催している歴史寸劇定期公演は休演をせざるを得なかった。様々なことをオンラインで行ったため、昨年末に揃えた機材は稼働率が高く、非常に役にたった。オンライン会議や配信の経験値も増した。

2019年3月15日にHPを立ち上げてから今日まで毎日ブログを書き続け、演劇活動や公演についても随時、情報をアップデートしてきた。そのおかげもありHPの検索においてヒットする率が高くなっている。おかげさまで、演劇関係の仕事をローカルだけでなく全国から依頼を受けるようになった。

プライベートのことは一切ブログには書かないが、そちらでも色々と変化もあり、活動共々、充実した1年となったと言えよう。活動を共にし、楽しく笑い合える仲間がいることは、本当にありがたい。そして、この1年間、様々なお仕事のオファーをいただいた皆様に感謝する。

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