4/29「猿ヶ島」に是非お越しください！！

みなさんは太宰治にどんなイメージをお持ちだろうか？あまり周りから理解されず、アウトサイダーのような孤独を感じていた人で、自殺未遂を何度も繰り返したりしたこともあったそうだ。作風も変わっていったので、どの時代の作品で太宰治に出会うかで印象が違ってくるだろう。

薩摩琵琶奏者の北原香菜子さんとのコラボレーションでは、様々いる文豪の中からどの作品をもしくは、誰を扱うかを話し合って、だいたい３０分程度の短編を選ぶことにしている。これまで安部公房、芥川龍之介の作品をやってきて、今回は太宰治にした。

「猿ヶ島」は、短編からこそ、太宰の強いメッセージ性が凝縮されている。見ていると思ったら見られていたとか、安定をとるか夢をとるかということとか、生きているのか生かされているのかなど、自分の人生と照らし合わせて考えさせられる作品である。

もちろん文字で読むだけでも楽しいのだが、今回は薩摩琵琶の音とともに朗読をさせてもらう。また実験として、お客様にはアイマスクをして聞いてもらうのと、アイマスクをしないで聞いて（見てもらう）両方を味わってもらえるように、２回繰り返して上演をする。この不思議とも言える体験は、どんな感覚なのかは実際には私たちにもわからない。是非、太宰治の作品に出会うだけでなく、この実験を体験してもらいたい。

4/29（金・祝）１４：００開演で、場所は佐賀市唐人にある「Lighthouse」（佐賀駅から県庁の方向へ徒歩１０分）、チケットは１５００円で、限定３０席までとしている。ご予約はこちらからどうぞ→ https://aoyagi-engeki.com/ticket

＿＿＿＿＿＿＿＿＿
雲仙市立小浜中学校の子ども達が考えた原案をもとに、私が歌詞を書いた平和の願い綴った「Hope for the Future」