志はあの頃のままで…

みなさん、

こんばんは。昨日は桜がめちゃめちゃ綺麗でした。ある人の門出を祝う日としては、本当に最高な日和でした。

実は昨日は、これまで5年間に渡り「幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊」の江藤新平役を務めてくれた石井晃一君の卒業公演でした。有終の美を一目見ようと、佐賀城本丸歴史館にはサポーターズのみなさまをはじめとする沢山の方々がいらっしゃってくれていました。石井君の人柄に惚れ込んだのは、お客様だけではありません。私たち、賢人メンバーやスタッフもそうです。

思い出を語りだしたら、語りつくせません。本当にいろいろありました。特に昨年の維新博覧会の10ヶ月は、本当に沢山の時間を共に密に過ごしました。

様々な現場でいろいろなお客様を相手にどうしたらもっと喜んでもらえるか、芝居のクオリティをあげれるかを本気で取り組んできたからこそ、心から仲間だと思えるような絆が築かれていったのだと思います。もっとこうすればよかったなどの反省もいっぱいしました。たまには、やらかしたこともね(笑)。

最後のステージ、そしてお別れ会、いっぱいいっぱい笑って泣きました。

悲しくなんて嘘でしからないから泣いていいと思います。

こんなことを言ったら、「え〜」と思われるかもしれないけど、この八賢人おもてなし隊の活動をはじめてからずっと青春しているように思います。一緒に、喜んで、楽しんで、笑って、悲しんで、泣いて、悔しがったり、落ち込んだり、励ましたり、そんなことをたくさん繰り替えしています。それも素直に本気で向き合える演劇というものがあるからです。毎週、本番を楽しみにしてくれるお客様がいるから、喜んでもらえるから、頑張れることがあるから…頑張れる。単なる自己満足とかではなく、誰かのためになっていると信じることができるからです。

「僕らの気持ちは
きっと伝わるさ
誰にだって思いがあれば
どんなテーマで思い通りさ
悲劇も喜劇も青春ドラマも
さあ、幕があがる
みんなの拍手がまっている
この仲間としかできない
一度だけの思い出
その瞬間にしかおきない
素敵なひととき
幕が上がる」

(歌「幕が上がる」(作詞:青柳達也、作曲:比留間光悦)より)

私にとって演劇とは、自分が本気になれば相手も本気になってくれることを教えてくれたものです。それはもちろん、逆も言えます。相手に影響されて、本気スイッチが入ることもあります。そんな風にお互いを高め合うことを一緒にできるものだから、なんどもなんども幕が上がる瞬間にまた立ち会うのでしょう。

こちらの写真は、私の本当の青春時代(20年程前です)。ヘッドショットというもので、アメリカで役者を目指していた頃に、この写真と役者の履歴書を持って、なんどもなんどもオーディションを受けにいってました。何枚配ったかわからないなぁ…(笑)。

志はあの頃のままで…。

Related Posts