季節が移り変わり、前期が徐々に幕を閉じようとしている。その終わりとともに、演劇大学の新たな幕が上がった。これから始まるのは、濃密で濃厚な1ヶ月の物語だ。
日々演劇に触れていると、自分が何のためにそれをやっているのか、何をしたいのかという問いに対して明確に言葉で答えることが求められる。「話すのが苦手」と逃げるわけにはいかない。抽象的な言葉では足りない。それは、演劇に関わる者として、一緒に作品と作る役者、スタッフ、観客という様々な人々と向き合うからだ。瞬時に言葉を紡ぎ出す勇気と瞬発力を持つことで、相手の心を揺さぶることができるのだと信じている。
相手に響くような言葉を今日はどれだけ発することができただろうか。