濃密な週末をやっと乗り越え、また月曜日が始まる。今週も夜に予定が詰まっており、なかなかハードな上に、仕事では大きな局面を迎えることになる。余裕は相変わらずないが、この山場を越えたら、やっとお盆休みになる。
今日は劇団の公演があり、今回はあまり参加できなかったが、一応打ち上げには出席した。その後、今回の演出家と演出論について語り合った。役者の前では言えなかった本音を語り合った。日々の稽古でのフィードバックが役者の演技にどれだけ影響を与えるかを改めて認識させられた公演だった。
演出とは報われにくく、孤独な戦いである。場の雰囲気作りから始まり、役者と向き合い、信頼を勝ち取り、役者がわかるように語り、個々の役者の技量に応じたラインで演技を導いていく。作品が評価されると役者が称賛され、失敗すると演出家の責任とされる。それが演出家の宿命だ。公演が終わってしまったら虚しいものである。
演出とは何か?簡単な答えはないし、とてつもなく難しいことだ。だからこそ、その面白さも痛みも共感できる演出家同士で、演出について語り合える時間をこれからも大切にしたいものだ。