That’s why they call it ”present”

公演の余韻に浸りながら迎えた月曜日。2週連続の本番という怒涛の日々を思えば、まるで駆け抜ける嵐のようだった。イベントシーズン特有の集中した忙しさが、昨日でやっと一段落したような気がする。ふと気づけば、もう12月。冷たい空気で、年の瀬が近づいているのを肌で感じる。

「今年が一番忙しい」なんて、毎年のように言っている気がする。でも、それは本当にそうなのか、それともただ年齢を重ねるごとに体力の限界を少しずつ実感しているだけなのか。確かに最近では、無理をして深夜まで作業することも少なくなった。無理をしないという選択も、今の自分にとって大切なバランスなのだと感じている。

けれど、どれほど忙しくても、どんなに疲れても、時間は淡々と過ぎていく。それならば、過去を悔やむでもなく、未来に怯えるでもなく、「今」という瞬間を大切にしたい。たとえ短い時間でも、その中に喜びを見つけたいと思う。

思い出すのは、ちょっと前に流行ったアニメ映画『カンフー・パンダ』の中で仙人が語ったあの名言だ。
“Yesterday is history, 昨日は過去。
Tomorrow is a mystery, 明日は未知。
And today is a gift… そして今日は贈り物。
That’s why they call it present.” だから「プレゼント」と呼ぶのだ。

英語ならではの言葉遊びで、最後の一文が胸に響く。けれど、この言葉の本質はどんな言語でも変わらない。「今」を贈り物だと思える心があれば、日々の何気ない瞬間も愛おしく感じられるのだろう。

そう、忙しさに飲み込まれる日々の中でも、ふと立ち止まって「今」を味わうことを忘れずにいたい。この月曜日の静けさとともに、そんな想いを胸に抱く。

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