矛盾を抱えながら

正月気分がだんだんと薄れ、少しずつ仕事モードに入りつつある。だが、来週から一気に動き出す物事を思うと、胸の奥に重たい予感が宿る。それでも、立ち止まる暇などない。これから数ヶ月は嵐のような濃密さで押し寄せ、気が抜ける瞬間はきっとないだろう。やるべきことの山を前に、まるで綱渡りをするような感覚だ。ギリギリの中で、自分を保ち、進み続けるしかない。

「いつも忙しい星のもとに生まれたのかもしれないな。」

ふと、そんなことを思う。だが、目を上げれば周りも皆、忙しさの中で奮闘している。僕だけが特別なわけではないのだ。誰もが自分の人生を精一杯生きている。その中で僕が特別な存在になるには、きっと人並み以上の努力と覚悟が必要だろう。それは、いつも胸の片隅に根を張っている思いだ。

きっと平凡な自分でありながら、平凡に生きることを良しとしない。

この矛盾を抱えながら、それでも前に進む――それが僕らしい歩みなのかもしれない。

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