気がつけば、午前2時という時間がすっかり「普通」になってしまった。
昔は「夜ふかし」と呼ばれていたこの時間が、今では日常の一部。何か特別な理由がなくても、自然と時計の針は午前2時を指している。「もうこんな時間だ!」と驚いていたが、今では「ああ、そろそろ2時か」と、寝ることを考える。
もちろん理由はわかっている。やることが多すぎるとか、昼間に集中できなくて夜に回しているとか、単純に自分のリズムが夜型に寄ってきただけかもしれない。だけど一番の原因は、「慣れ」なんだろうと思う。最初は抵抗していた夜更かしも、何度も繰り返すうちに、体も心も「これが自分の生活」と認めてしまっている。
だけど、ふと思う。
これって本当に自分が望んでいる生活なのだろうか。夜中の静けさの中でしか集中できないことに甘えて、本当に必要なことから目をそらしていないだろうか。
昔の自分なら、きっと「健康のために早く寝たほうがいい」とか言っていたはずなのに。
今では「まあ、午前2時まで起きてても、明日なんとかなるでしょ」と開き直っている。
別に夜ふかしが悪いとは思わない。夜にしか見えない景色があることも知っている。
でも、これが「普通」になってしまった自分を、少し疑ってみたいと思った。
本当にやりたいことのために夜起きているのか。
ただ流されて起きているだけなのか。
たまには午前2時の自分に問いかけてみるのもいいかもしれない。
「で、君は何をそんなに夜遅くまでやってるの?」って。