演技レッスン

みなさん、

こんばんは。大型連休のGWにいよいよ突入しましたね。すでにオフの方も多いのでしょう。私は3日間くらいはオフがありますが、あとは仕事です。今日も1日頑張りました。

本日のテレビ放送を見ていただいた方もいらっしゃったようですね。メッセージなどをいただきありがとうございました。楽しい感じで仕上がっていたのでよかったと思いました。九州全域の放送でしたが、佐賀の八賢人おもてなし隊の存在を知らない人もいらっしゃったかもしれません。少しでも興味が湧いた方は、是非、佐賀城本丸歴史館へお越しください。大隈重信を含む佐賀の八賢人のうちの3人が歴史寸劇は毎週日曜日に上演中です。

今夜は子どもたちを対象に演技レッスンをしてきました。言葉での表現をいかに解放できるかということを最近考えています。私の指導は、ほぼほぼ身体から入ります。ストレッチをしてから、身体的な反応を訓練するようなゲームなどをします。参加者が自分なりに思いついた身体における表現を咄嗟にできるように促します。楽しく遊び感覚で表現を自然にあまり頭で考えずに身体でやっている状態が理想的です。この身体表現の中にも言葉を使う部分はあるのですが、言葉による表現がメインになってくると、子どもたちの反応が悪くなることがしばしばあります。これは単に私の指導力と研究不足なのかもしれません。いろいろと実践からの考察をすると、子ども達にとって言葉というものはハードルが高いと感じています。あやふやで、まだあまり整理できていないことを言葉にするのは難しいのではないかと思うのです。そこに自信がないというか、声の表現の幅というもののが、大抵の場合は狭い傾向にあります。

すぐに効くような特効薬はありませんが、これも本番などを重ねていくと徐々にできるようになるものでもあります。それまで待つこともできますが、私としては、何かもっと効果的な言葉を使った活動がないかを模索中です。毎回、私もいろいろとチャレンジしてみていますが、まだ鉄板ネタは少ないです。子どもに演劇を指導するプロであるならば、一度でもレッスンを体験したり見た人に面白いと思ってもらわなければならないといつも思っています。

演技を自分でやることも、指導をすることも、「正解」というはっきりとしたものはありません。喜んでもらえたり、楽しんでもらえたり、感動してもらえたりなど、何かしら感じてとってもらえるものがあるならば、それが強いて言うなら「正解」なのかもしれません。しかし、これは人によっても違うし、受ける側の状態によって変化するものです。なので、この曖昧なものに対しての取り組みはちょっと難しいものですが、だからこそ面白いのです。

私は子どもでも大人でも、人が表現をする姿が大好きです。私がレッスンをしている時に、面白いオリジナルの発想や独特のアイデアによる表現に出会えることが嬉しいのです。私も、演劇を志した時に、表現を自分なりに自信をもって安心してやっていいんだという、自分自身に許可を与えることができるようになるよう、指導者に導いてもらえたのだと思います。そこに成功体験があったから、だから今も続けられています。

実践と研究を重ねることができる、様々な現場の機会をいただいていることに感謝です。

写真にある本は、先日のブログでも新聞記事を紹介した鴻上尚史さんの「表現力のレッスン」という本です。このような本は、一度読んだ時には、あまり参考ならないと直感で思ったことがあったとしても、しばらく時間をおいてからまた読んでみると、自分の理解度が上がったのでしょうか…、新たな気づきがあるものです。ネタ探しにつながるものにもなります。

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