七夕の夜に

みなさん、

こんばんは。七夕の夜、窓から漂う風が運んでくる波音を聞きながら、紅茶をたしなみ、ゆっくりとした時間を過ごしています。曇り空ですが、きっと雲の向こうでは、天の川の上で織姫と彦星が出会っていることでしょう。

日本では七夕は江戸時代からあるそうです。歌川広重の「市中繁栄七夕祭」という絵に、その当時の様子が描かれています。たくさんの人が七夕まつりを心待ちにしていて、屋根の上にあがったりして楽しんでいたとか…。

なんで人は昔から星に願いをかけていたのでしょうか…

昔は、身分制度があったりして、自分が叶えたい夢があっても、今とは違って、到底叶えることができないことが多かったと思います。生まれた場所や境遇によって、ある程度人生は決まっていて、そこから抜け出すことはできない人もたくさんいたことでしょう。今の世の中では、夢を叶えられる可能性がほぼみんなにある。そんな自由が、少なくとも日本にはある程度あります。昔の人ができたことは、星に願いをかけることしかできなったのでしょう。もちろん星に願いをかけたら夢が叶うことは、作り話だとわかっていても、少しでも気持ちが楽になったのではないでしょうか。

昔の人たちが叶えることができなかった夢が、あの遠い星にあるのかもしれません。

“When you wish upon a star”「星に願いを」https://www.youtube.com/watch?v=iasPei0dplc
の歌詞に中に…、

“Fate is kind”とあります。

Fateは「運命(どちらかというと悪い方の意味合いが多い)」、それがkind「優しい」という意味になります。この歌詞の部分が好きです。fateは変えることができない不可避なものであるけれど、それは優しいということに、何か希望があって、色々な運命を抱えて生きるのも悪くない、「こんなはずじゃなかった」ではなくて、「こんなこともありか」と思えるような気がするんです。

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