PISAテストの「読解力」

みなさん、

こんばんは。今年の一番の寒気にみまわれた今日でしたね。

さて、こんなニュースが飛び込んできました。経済協力開発機構(OECD)は国際学習到達度調査(PISA)テストというものを実施しており、世界の子ども達の学力を測っています。2018年の結果が今日発表されたのですが、日本は高校1年生が6100人参加したそうで、「読解力」が2015年実施の時と比べると世界で8位から15位に転落したそうです。「読解力」が落ちているということは、自分の考えを根拠を示しながら伝えることをできる子ども達が減っているということになると考えられます。

世界の国同士で比べるということ自体に賛否はあるにしても、日本の子ども達がどのくらい学力があるのかを知るきっかけとなります。子ども達の考える力が薄れてきているとささやかれる昨今ですが、論理的思考力を育むという文科省が掲げている教育がなされていないということが浮き彫りになったと言えます。記事はこちらからどうぞ → https://www.sankei.com/life/news/191203/lif1912030033-n1.html

これは良くない傾向ですね。

小学校で英語が教科として導入されたり、プログラミング教育がスタートするようですが、その前に「読解力」をどうにかしないといけないのではないかと思ってしまいます。国語力・日本語力を高めることの方が教育の根本なのではないでしょうか。文科省は「国語力を身につけるための国語教育の在り方」を打ち出しています。→ http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/toushin/04020301/007.htm

この中で、「演劇などを取り入れた授業を」と謳われているのですが、本当にそれをやっている(できる?)学校はどのくらいあるでしょうか?おそらく学校の規模によりますし、それができる先生がいるとも限りません。学校という環境で、どのくらい効果的な演劇教育が実施できるかも疑問です。

学校が教育を全て任されるという時代でもないと思います。学校でしかできない教育、学校ではできない教育というものが存在するわけであり、それぞれに共に育ていけばいいのではないでしょうか。幕末の佐賀藩でいうと、藩校「弘道館」と「義祭同盟」で、それぞれの違った教えをもらっていた佐賀藩士たちは、その両方のおかげで後に明治時代で活躍することができたのだと思うのです。自分が所属する場所で「そこしかない」「それしかない」と思い込んでしまうことが危険だと私は思います。世界は広いですし、世の中にはいろいろな物事が存在します。それらに出会うことが学びの本質だと思います。

とまあ、色々と考えるきっかけをPISAテスト結果が与えてくれました。毎日が勉強です。私は私が少しでも演劇教育を通じてできることを考えていきたいと思います。まあ、教育だけではないですが、とにかく演劇ができることを模索していきます。これまでも。これからも。

さて再度告知ですが、多久市人権フェスタは12月8日(日)11:00に多久市中央公民館で開催されます。入場無料です。弓削田健介さんのコンサートやTMCのパフォーマンスをお楽しみいただけます。皆様のお越しをお待ちしております。

今日の写真は、南アフリカでの弓削田さんと一緒に、現地の子ども達を相手に歌の指導をした時のものです。先日、NHK佐賀で南アフリカに移動図書館バスを送ったこと現地訪問したことが放送されたそうです。期間限定で動画がアップされているので番組を見逃した方は、お早めにこちらからご覧ください。→ https://www.nhk.or.jp/saga/movie/tadaima/index.html 近々「おはよう日本」でも全国放送されるらしいです。

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