Suspension of Disbelief

みなさん、

こんばんは。

最近は暗い話ばかりなので、少しは違う明るい話題にしましょう。

映画「パラサイト半地下の家族」見ました。圧巻です。名作と言える映画になりました。これまであまり見たことがなかった韓国映画ですが、突然のごとく今回の作品は現れて、そして米国アカデミー賞をかっさらっていったので気になっていました。ネタバレの観点であまり書かないのでご安心ください。

まずは演技が一流です。なにかとありえないようなサプライズな設定がどんどん出てきますが、それを繊細に演じています。ところどころで表現される遊び心あるセリフや動きが絶妙です。一瞬一瞬のカットでも、これまた余韻の残すような部分があり、見ていて楽しくなります。

そして脚本です。スピード感のある展開において、信じられないようなことを信じさせることができる微妙なラインを歩きます。これがまさにSuspension of Disbelief(不信の停止)であり、私が米国で演劇の授業で習ったこの言葉を思いだしました。ハラハラさせられることが続き、次に何が起こるが全く予測できません。終わり方が期待感を残すけれどハッピーエンドではないのがまたいいです。

そして扱っているテーマが、現代の社会の歪みであり、どうしようもできない嘆きのようにも感じました。これじゃダメだよねということをみんなどこかでわかっているけれど、解決もできない。それでも人々は生きていく術を探して、一生懸命に生きていきます。

私にとって韓国映画は新境地であり、知り合いの方から韓国演劇も面白いということを聞いたことがあります。幸いにも今の職場には韓国に関係することが多いです。日本語にも訳された脚本もあります。これをきっかけに、様々な作品を見てみたくなりました。

今回はたまたま飛行機の中で英語のサブタイトル版を見たのですが、これがあえて良かったのかもしれません。英語は短い言葉の中に日本語よりも短く内容を凝縮できるので、その分シンプルで分かりやすかったのではないかと思いました。

やはりいい作品を見ることはいいですね。「パラサイト」オススメです!トランプ大統領がアカデミー賞を受賞したことにケチつけたそうですが、なんともおかしい話です(笑)。

今日の写真は何気ない風景をパシャり。

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