みなさん、

こんばんは。今日は雨な1日でしたね。少し肌寒さはありましたが、もう冬の雨ではなかったように感じました。思えば卒業シーズンであり、そして春の出会いがもうすぐそこに待っています。私の性格から言うと、秋の方が似合うのですが、春も好きです。冬を越えて開花していく姿にエネルギーを感じます。

今年の3月は本当に人前で何かをすることがありません。大学の授業も春休み中です。演劇の本番も今のところ中止が続いています。ミーティングや打ち合わせがある時に人と話すのですが、それ以外はわりと篭って作業をしています。もともとはシャイな自分なので、人前に出ない限りは思い切ってしゃべろうとしないです。

そんな恥ずかしがり屋の自分が形成されたの思春期であり、中2ぐらいから高3でアメリカ留学するまでは、人前でしゃべることがとても苦手でした。顔がすぐに赤くなって、声が小さくなり、言いたいことがあったとしても言えなかったです。高校留学中は少しずつそれが緩和されていくのですが、大きく吹っ切れるようになったのは大学時代に演劇に出会ってからです。留学という環境で、なおかつ芝居ということをやる時に、自分を精一杯活用して、自分でなんとかするしかない状況におかれました。下手くそでもなんとか絞り出し、やってみると、他者はそれを受け入れてくれました。それが嬉しかったのでしょうね。少しずつ自分に自信が持てるようになってきて、自己開示ができるようになりました。

今でもたまにシャイで自己表現が下手な自分が時折あらわれます。それも昔から自分の中にいた自分であり、否定はしません。ただそれが出る時を認識するようになりました。ワークショップ、授業、演劇などという時には、思いっきりエネルギーを使うのですが、超省エネな私は、スイッチを一瞬で切ることができます。突然、無愛想になっているかもしれないですが、単純にオンとオフを使い分けているだけです。

自信なんてものはただの考え方次第で実はどうにでも動かすことができるのですが、それを体験を通じて知ったのはやはり演劇の力だと思います。様々な体験を通じて、人は自信を持てるようになると思うのですが、私には他の方法はありませんし、他のやり方に出会えなかったのだと思います。例えばスポーツとかかもしれませんが、運動神経がそこまで良くなかった私は、運動部に所属していてスポーツは好きなのですが、自信は全くありません。

私は演劇をライフワークにすることになり、お金ももらえるようになりました。しかし、それだけの稼ぎで生活できるかとういと、そんなことをないです。そういう時期があったこともあります。しかし、芝居をやることだけのプロになるには、スバ抜けた才能と並大抵ではない努力、そして運が必要です。ほんの一握りの人しかそれはできないでしょう。ただ自分は演劇が単純に好きというだけで続けてきて、そしてずっと活動ができるような仲間と場所を見つけています。演劇という分野を生かした新しいことにもどんどんチャレンジできています。自分が作る芝居を見て喜んでくれる人もいます。指導する人たちが輝く瞬間に立ち会うことができています。

私を幸せにしてくれた演劇に出会えて本当に良かったです。

そんな私を演劇に出会わせてくれたアラスカ大学アンカレッジ校(University of Alaska Anchorage, UAA)の演劇学科がアラスカ州の予算削減を理由に廃止されることが決まりました。今いる学生を卒業させたら終止符が打たれます。来年はアラスカに帰って、私の青春を飾り、数々の学びと思い出を与えてくれたあのステージに足を運んでお礼を言ってきたいと思います。

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