わたしたちからできることを

今日も容赦ない大雨が降ってきた。なかなか終わりが見えない今年の梅雨は、まるで映画「天気の子」のようだ。いつかは梅雨は明けるのだろうけど…「もう雨はいいよ」という心の声さえも漏れて聞こえてくる。携帯に鳴り響くアラートのけたたましい音に慣れてしまっている自分は「またか…」と呟いていた。

雨もコロナも、この人類への警笛だなんていう極論を語ったところで全くもって何の意味もない。これまで人類は戦争も公害なども繰り返し、散々といろいろなことをやらかしてきた。そのツケが回ってきたと言えるのかもしれないが、それは今を生きる私たちだけの責任問題であるわけでもない。これまで慣れてきた生活をいきなり変えることもできないわけであり、現代の生活様式を維持しながらも、エコに生きることは非常に難しいだろう。コロナだから自粛しながらも、経済を回せと言ってるのと同じだ。自分の意見を主張しなさいと言いながらも、空気を読むことを求めたり…と、このダブルバインドが社会全体を覆っている。このダブルバインドが、どうもあまりいい方向に社会が向かっていない理由だと感じる。

自分には何かこの雰囲気を打破するような、ハッピーなニュースを届けることができるだろうか。演劇でやるしかない。活動をするしかない。自分には他に少しでも影響を与えることができるツールがないからだ。大雨が続こうとも、自然災害が起きようとも、コロナ禍でも、できることをやり続けるしかない。その姿を見せていくしかないだろう。

というわけで、今週は夜は毎晩のように稽古。本番が無事に開催されることを祈りながら励もう。

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