地域における演劇活動

今のコロナ禍の中においても、どのようにして演劇を続けていくことができるかを考えている日々が続いている。

こんなご時世ではあるが、ありがたいことに本日は出張公演だった。夏休み中の子ども達を預かられている放課後教室で、幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊の歴史寸劇を上演した。小学校低学年〜中学年だったため少し噛み砕いたわかりやすい表現を使ったり、また、時代背景の説明もいつもより丁寧に行った。だいたい50分ぐらいだったが、子ども達は集中して見てくれいていた。笑ってくれたりしたし、きっと楽しんでくれたであろう。最後にはクイズをして、おさらいをして、賢人のことについて覚えて帰ってもらえたと思う。

この子たちがいずれ佐賀を出たとしても、近代日本の礎を築いた佐賀の賢人たちのことを誇りを持って自分の言葉で語れるようになって欲しいと思う。

そして、いずれは今活動をしている我々も引退する時がやってくる。その時に、次世代がこの活動を担ってくれたらいいなと思っている。だからジュニアメンバーの活動も始めたし、そして学校などで子ども達を相手にした公演もやっている。これは歴史を伝えるということだけではない。演劇というツールで自分を表現することとか、地域社会において演劇を活用することとか、そういうことも伝えていきたい。

本日上演した「あの夜のままで」という演目のセリフに、「そこに住む人々が自分らしく自分の思うことを、行動で、発言で示し、それによってまた世の中が幸せになる」とある。究極的にはそれを実現したいと純粋に思っている。直接的にでも、間接的にでも、演劇というツールで実現したいと思っている。

地域における演劇活動の可能性も模索していく姿勢は、今までも、これからも変わらないだろう。

ところで、今日はとある取材の依頼が来た。ありがたいことだ。

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