お正月休みの2日は、毎年恒例のサッカー部OB戦の日だ。とはいえ、大きなグラウンドでやるサッカーではなく、体育館でフットサルをしている。今年も誰が参加するのか全く予測できなかったが、集まったのは若い人たちばかりだった・
「今日の最年長は、俺か…」
20代前半の青年たち、中には高校3年生までいるではないか。彼らの素早い足さばきや、絶え間なく動き回る姿に、内心「やばいな…」と冷や汗をかきつつも、負けじとアップを始める。
ゲームが始まると、若さ溢れるエネルギーに圧倒されるものの、「負けてたまるか!」と心の奥底から湧き上がる闘志。普段の生活では忘れかけていたその感覚に、自分でも驚いた。そして、いざプレーに集中すると、不思議と身体が覚えている。パスを繋ぎ、ゴールを目指す瞬間には、年齢なんてどうでもよくなっていた。
もちろん、若者たちのスピードには到底敵わない。何度も息を切らしながら、途中で足を止めそうになった。3時間は本当にあっという間だった。楽しい時間の中には、確かな満足感があった。
「まだ49歳。まだやれる!」